子どもの電話 ゆう・YOU・友
こどものでんわ
ゆう・ゆう・ゆう
誰かに話したい・・・でも・・・誰にも話せない・・・
そんなことがあったら、いつでも電話してね。
受付時間
-毎週月曜日 午後5時 から 午後9時 まで-
うけつけじかん
-まいしゅう げつようび ごご5じ から ごご9じ まで-
だれ
はな
だれ
はな
でんわ
tel : 0422-32-7117
みん
ないいな
ゆう・YOU・友 活動レポート
yuu-you-yuu activity report
2005年
「統一ダイヤル」チャイルドライン東京キャンペーン報告
昨年に引き続き、2度目のキャンペーンが終了しました。その後も、それぞれのチャイルドラインには、
毎日子どもたちからの声が届いてきています。
今回のキャンペーンは、18歳までの子どもからの電話を受けるラインを実践するべく、全都の都立高校生、
一人ひとりに電話番号の入ったカードを配布するということが実現できました。
また、公立中学校の生徒にも各自治体の協力をいただき、カード配布が行われました。
このキャンペーンに参加した9つの各地域チャイルドラインと支援センターにとって、今まで配れなかった
高校生にもカードが届き、チャイルドラインの存在が周知されたことの意味は特別に大きかったと思います。
チャイルドライン東京キャンペーンの報告より
実施期間
実施場所
対象者
電話回線
開設時間
スタッフ数
総アクセス数
2005年1月15日(土)~1月21日(金)午後4時~9時
世田谷区・中野区・目黒区・品川区・新宿区・八王子市・三鷹市・武蔵野市
東京都内の18歳以下の子ども
[15日~17日]21日・9回線:[18日~20日]・8回線
延べ 300時間
延べ 約270人
6,792 件
着信数 2,525件 (38%)
計
1831
60分以上
18
15分~59分
166
15分未満
1647
計
1345
19:00-20:59
575
17:00-18:59
759
15:00-16:59
586
2063
1161
24
134
263
475
6
320
64
81
62
30
145
190
9
42
193
873
54
92
4
9
9
1
1
3
0
6
5
2
5
56
795
14
3
0
0
21
4
5
2
0
6
0
0
1
6
12
2
9
0
0
18
1
8
3
1
16
28
0
12
37
63
18
10
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
3
1
2
0
0
3
9
0
0
2
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
2
0
1
0
0
0
0
0
0
7
1
3
2
1
7
6
0
1
1
0
1
0
0
1
6
0
3
1
1
16
63
0
3
5
0
1
1
0
1
1
0
1
0
0
6
3
2
0
1
1
0
0
0
0
42
16
13
9
4
17
6
0
3
15
0
5
3
1
1
24
6
10
2
1
9
50
0
0
11
1
4
8
0
0
10
2
0
0
1
2
4
0
1
4
0
0
0
0
0
123
25
22
28
15
30
6
2
10
29
1
6
35
1
3
53
6
13
10
6
24
8
3
4
24
0
3
22
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
2
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
A1.学校(友人)
A2.学校(教師)
A3.学校(それ以外)
B1.家庭(親)
B2.家庭(それ以外)
C.自分自身
D.性
E.社会
F.問い合わせ・お礼
G.話し相手、雑談
H.無言・一言・すぐ切れた
I.該当なし
J.いじめ
K.不登校
L.虐待
計
計
不明
女
男
不明
女
男
不明
女
男
不明
女
男
不明
女
男
不明
女
男
その他
高校生以上
高校生
中学生
小学生
就学前
集計
年齢別・男女別件数(表参照)
小学生からの電話が多く特に女子からの電話が多かった。また、今回初めて全都立高校にカードを
配布できたので、高校生からの電話も思っていた以上に多かった。
(年齢等は申し出ないものの、内容、話し方等で、多分高校生だと思われる子どもが多かった)
電話の内容別件数(表参照)
電話の内容では、学校の友達関係、自分自身のこと、性の相談が多く掛かってきた。
レイプに関しての内容等、中高校生と思われる内容の電話も多かった。
いじめの問題も毎日入ってきていたが、中には内容の深刻なものもあった。
●無言や一言、コールだけという電話も多くあった。が、これは子ども電話の特徴とも言える。
ほんとうにつながるのか確かめてみる、つながっても何を話していいのか解らずに、また、
どう話したらいいのか迷い、切ってしまう、そういう場合は結構多い。
●子どもたちの関心は、友人関係、家族関係、恋愛関係等、人間関係に悩み掛けてくるケースが
多くみられる。
●性の電話は必ずといっていいほど掛かってくるが、いたずらと思えるものもある。
が、今回の実施時は、真剣に悩んでいるケースがいくつもあった。情報が蔓延している割に、
正確な性の知識のないことを感じさせられた。
●たくさんの話を次から次へと話していく子ども。いろいろな話をしていく中で、本当に話したい
ことに気がつき時計を見れば1時間を越えているものもある。
でもそのような中から、自分が何に悩んでいるのか、どうしてそうなっているのかがだんだん
見えてきて、もやもやしたものがすっと消えて明確になっていくのである。
今後の展望
チャイルドラインは、子どもが必要としているときに「いつでも、どこからでも、安心してかけられる」
電話を目指している。
その為には、24時間フリーダイヤルの電話が必要である。
また、電話を受けるボランティアの質の向上も不可欠である。
2回目のキャンペーン実施によって昨年以上に強力になった都内のチャイルドライン同士のネットワーク
を更に強化し、継続的な実施を目指したいと思う。
また、より子どもたちから信頼される電話であるために、合同研修等も計画している。
そして、電話から見えてくる子どもたちの現状を社会に伝え、子どもが安心して暮らせる地域作りに
つながるような活動を、地域のさまざまな人々とともに作っていきたいと考えている。
後援名義使用事業報告書より